今日は、お盆の迎え火をしに実家に行ってきた。毎年欠かさず続けている恒例行事だけれど、やっぱりこの時期になると、いつも少し特別な気持ちになる。
実家の玄関先で迎え火を焚きながら、祖父と祖母のことを思い出した。彼らがいた頃の実家は、もっと賑やかで温かい場所だった。祖母がいつもおいしい料理を作ってくれたこと、祖父が庭で花を世話していた姿、どれも鮮明に覚えている。迎え火の炎を見つめながら、そうした思い出が次々と頭に浮かんできて、少し感傷的になった。
迎え火は、祖父母をあの世からこの世に迎え入れるための大切な儀式だ。炎が揺れる中で、ふたりがこの小さな火を目印に帰ってきてくれるのかと思うと、不思議と心が温かくなる。現実的には、彼らが本当に帰ってきているわけではないのかもしれないけれど、この習慣を通じて、祖父母との繋がりを再確認できる気がする。
毎年、この迎え火を焚くたびに、自分の中で何かがリセットされる感じがする。今年もまた、ふたりを迎え入れたことで、心の整理がついたように感じた。これから先も、ずっと続けていきたい大切な行事だ。
仕事が忙しくて、なかなか実家に帰る機会が少なくなっているけれど、このお盆の時期だけは、必ず実家に足を運び、祖父母を迎え入れる。そうすることで、自分自身がどこから来て、どこに向かっているのかを再確認できる。来年もまた、こうして迎え火を焚く日を楽しみにしている。