ラーメンは凄く好きだけども、実はこの歳になるまで醤油ラーメンが苦手だった。
幼いころから、学校が休みの週末は近所の中華屋さんで出前を取ったり。慣れ親しんでいるはずなのだが、どうも自分の記憶の中で、あの幼い頃の醤油ラーメンの味が良くも悪くもこびりつき。どうしてもそのほかのラーメンに触手が動いてしまうのです。
自宅近所にある居酒屋で、常連のおじさんにそんな話をしたところ「絶対に行け」と言われたのがこのラーメン屋。場所的にも家からそれほど遠くないし。断る必要もないかな?と気楽な感じで訪問してみた。
川にかかる橋。教えられたポイント。その橋の上から土手沿いを見下ろすと小さな信号機が見える。これは、電車が通る訳じゃない。このラーメン屋の屋根の上に設置された信号機で、麺がなくなると赤信号に変わるというもの。大通りから、細い道を下って川の土手沿いまで降りなくてはならないこの店舗。店の前まで来てから終了と追い返されちゃ、お客様も可哀そうだろうという店側の配慮らしい。
でね、土手沿い(暗い。。。)にポツンと看板が見える。ここですね。
入口は、小学校で見慣れたあの銅像がお出迎え。それにしても。。。暗い(汗)
中に入ると、もうそこは昭和にタイムスリップしたかのような店内。決して明るくない。でも、汚い訳じゃない。なんだかホッとするような、そんな落ち着く店内。店主(先代オーナーの息子さんらしい)と奥様、そしてお母さんらしい方との3人で働いている。決して無駄口はたたかない。おのずと、こちらも小声になってゆく。
メニューは歴史が感じられるね。いくつかバリエーションがあるけども、ここは王道の「人生拉麺(450円)」を注文してみる。
と、その前に、やたら他のテーブルで食べてる人が多くて気になった「手羽餃子」も頂く。これは、お母さんが裏で手作りで揚げてるようだ。もう、ホクホクでこれは旨かった。車で来てなかったら、確実にジョッキでビールを頂くところ。
そして、こちらが「人生拉麺」!出てきたときのインパクトから最高です。透き通るような琥珀色のスープ。そこに、きれいに整えられた細麺。そしてトッピングはシンプルにねぎだけという清さ。こだわりが凄い。
久々?いや、記憶にないので初めてと言ってもいいくらいの勢いで、醤油ラーメンのスープまで綺麗に飲み干してしまった。
これは、醤油ラーメンの概念が根底から覆されたね。。。なかなか見つけにくい場所にありますが、ぜひここは本気でお奨めですな!