常に
《最終ゴール》に向かって
《達成率100%》を目指すのは悪い事ではないし、
間違ってはいない。
しかし《最終ゴール》を目指すが故に
達成率が著しく低下するならば
考え方を変えることも必要。逆算の発想である。
全力で1000mも走れないが
300mなら全力で走れそうだ
→だったら300m走の選手になればいい。
ラーメン10杯は食べられないが
1杯のスピードなら誰にも負けない
→だったら大食いではなく早食いスターを目指せ。
人間はとかく《最終ゴール》を目指したがる。
そして低い達成率に悩み苦しむ。
だったら逆算の発想をすればいいだけ。
100%の達成率を叩き出せる位置に
最初のゴールを設定する。
それを達成したら
少し遠い場所にゴールを設定する。
これを繰り返す。
《最終ゴール》を目ざして
道半ば50%の場所で力尽きた。
次の挑戦も60%の達成率で終わった。
その次は奮起して80%まで達成した。
努力を重ねて100%の達成率を達成!
(日本人はこういう感動努力物語が大好き)
100%を目指して50%まで達成。
次は60%、80%、100%と推移した。
手に入れた結果は累計で290%になる。
ただし
《最終ゴール》に到達するという目標で見たら、
成功率は1/4で打率はたったの2割5分。
平凡な打者でしかない。
しかし
一撃ゴールを狙わずに
まずは半分程度の50%を目指そう
…いけたぞ!。
そこから10%だけ増やしてみるか?
…60%もいけるじゃないか!
今度は20%増やしてみるか?
…80%まできたぞ!
よしついに100%を目指してみよう
…達成したぞー!!
この場合は、
手に入れた結果は同じ290%分だが、
こちらは10割打者。
他からの評価も高いし、
自分的にも満足度が高いわけだね。
ちなみに、
自分自身に対して満足度が高いと
パフォーマンスも良くなって、
自ずと結果もついてくる。
最終的には後者の方が
大きな利益を手にすることになる。
ん?
《最終ゴール》を目指さないなら
最初から利益を諦めてるのかって?
いや、ビジネスは特にそうじゃない。
たとえば、
自社が《最終ゴール》の50%の位置に
ゴールを設定する。
残りの50%は外注に依頼するなり
インセンティブ契約で他社と協業する。
自社が50%まで到達し、
協力者が残りの50%をクリアしたら、
目標に対する達成率は100%になる。
これが
《合計達成率を100%にする》という考え方。
勘違いしそうだが、
自社は《最終ゴール》から見たら
半分の50%で燻ってるように見える。
しかし、評価をするのは自分ではなく
他者(お客様)な訳だ。
お客様目線で見た場合、
結果的に達成率は100%になので
最大の満足度を与える事ができる。
ゴール設定を調整してでも達成率100%を目指す。
自分以外の力を加算してでも
《最終ゴール》に届きさえすれば、
それは達成率100%ということだ。
これも力学思考