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2016-11

戦略&テクニック

無能な働き者には価値が無い

ドイツ軍を再建したとされる当時の参謀総長(最終的には上級大将)であった ヨハネス・フリードリヒ・レオポルト・フォン・ゼークト (略称:ハンス・フォン・ゼークト)の組織に対する分類思考が、 自分のスタッフの配置や役割を考えるのに非常に役に立つ。 全ての軍人は4つに分類される。 1.有能な怠け者 これは前線指揮官に向いている。 有能だからこそ事の是非を決する事が出来る。 また、怠け者だからこそ部隊がいかに楽に勝利で出来るかを考えられる。 2.有能な働き者 これは参謀に向いている。 有能で状況を見極めることが出来るが、 働き者がゆえ、他人に任せず自分で動くほうが性に合っているため。 3.無能な怠け者 これは総司令官、または連絡将校か下級兵士。 自分で判断できず、自ら考え動こうとしない。 しかし、考えることを避けるので参謀の進言や上官の命令どおりに動くため。 4.無能な働き者 これは処刑するしかない。 理由は簡単。自分で状況把握や判断も出来ないのに勝手に動く。 その結果、間違いに気づかず余計なことをして悪化させるからである。 重要なのは「誰が判断するか」 ここでは「有能」と「無能」。そして「働...