何かを成し遂げるきにどのように考えを纏めるか
力学的戦略思考の肝とも言うべき考え方がある。
「GOAL(目的)」
「STRATEGY(戦略)」
「TACTICS(戦術)」
「OPERATION(作戦)」
それぞれの頭文字を取って「GSTO(ゴースト)」
と読んでいる考え方ですが、
まずはこれを説明しましょう。
目的、戦略、戦術、作戦。
この4種類の違いを明確に理解して
説明できる人はさほど多くはないかも。
まず最初にこの違いをしっかりと
覚えることが大事です。
「GOAL(目的)」
最終的な到達点。
得たい利益や状況。今自分が求める目標。
「STRATEGY(戦略)」
最終的な目的を達成するための大枠的な計画。
「TACTICS(戦術)」
戦略を実現するための具体的な方法や手段。
「OPERATION(作戦)」
戦術の一部で、
さらに細かく落とし込んだ行動や手順。
目的/計画/手段/手順。
当たり前の流れだと思いますが、
実際に色々なクライアントさんの話を聞いていると
意外に当たり前ではないことに驚きます。
日々忙しく動いてはいるが、
なぜこれが必要か気づいてない《目的なし型》。
やるべきことは解っているのに
何から手をつけていいか迷走している
《作戦なし型》。だいたいこの二つが多い。
しかも、このGSTOは、
G→S→T→Oの順番に構築していくのがセオリー。
しかし、この順番を間違えている人も多い。
日々の忙しさに忙殺されて、
やるべきことを見失っているパターン。
これも多いかな。
とにかく思考を纏めて、
より早く目的を達成するためにも
このGSTOの考え方を身につけてほしい。
詳しい解説は後ほど行うとして、
簡単な具体例をいくつか挙げてみましょう。
「家族旅行で海外に行きたい!」
が最終目的のゴールをだとする。
↓
「出来るだけ予算を抑えたいから平日に行こう」
というのが目的達成ための大枠的な戦術。
↓
「平日だから①パパは会社を、
②子供たちは学校を休まなくちゃならない。
③ママは予算を捻出して、
④ポチの面倒も考えなくちゃ」
これが細かな戦術。
↓
そして最後に
「①パパは会社で有給が残ってるか確認。
残ってたら有給申請を!
ダメだったら親戚に不幸があったことにしよう。
②子供たちはインフルエンザにかかった事にして
学校を休みましょう。
でも宿題は必ず持っていく事。
③ママは定期預金を解約して旅費を捻出します。
④ポチはその間だけでもお隣さんにお願い出来るか聞いてくるわ」
という、より細かな作戦を練ります。
これが一連のGSTOの流れ。
「脱サラして、商売を始めたい!」が目的の《G》
↓
「農家に知り合いが多いので、
ちいさな八百屋をやろう」これが戦略の《S》
↓
「差別化をするために、
①健康ブームだから体に優しい野菜を扱おう。
②とにかく安心して買ってもらえる野菜にしよう」
が戦術の《T》
↓
「①体に優しい野菜を探して
各農家に直接出向いて契約しよう。
②安心感を与える為に
名前と顔写真を袋に貼ろう。
追加で③さらに美味しさを知ってもらうために、
野菜の試食コーナーを作ろう」これが手段の《O》
まずは長期的な視野で「目的」を明確にして
目的に直結する《道筋》を考えるのが「戦略」。
道筋にある《ハードル》を見つけるのが「戦術」。
ハードルの《越え方》を考えるのが「手段」。
もっと簡単に書くと、
《沖縄》に旅行へ行こう!が「目的」
↓
《電車と飛行機とレンタカーで行く!》が「戦略」
↓
《空港まで何線で行って、
どこの飛行機に乗るか、
沖縄でのどれくらい走るか》か調べるのが「戦術」
↓
《電車の時刻調べて、
飛行機のチケット取って、
レンタカー会社に予約して、
道中の道順をナビに入れておく》のが「手順」
詳しい考え方は後々に説明するので、
まずはこの戦略構築の4ステップを
頭に入れておいてください。